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総合型地域スポーツクラブを創設する上で、最も重要なことは何でしょうか。 |
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なぜ、我がまち、地域に総合型スポーツクラブをつくるのか、まち、地域のみんなが誰でも参加できるクラブを作ることによって、まち、地域をどうしたいのか、どうするのかについての理念を共有することが最も重要です。
総合型地域スポーツクラブづくりの理念は、地域の実情に応じていろいろな角度から考えられます。例えば、青少年の健全育成、世代間の交流、地域社会の再生、地域スポーツ文化の確立などの中からテーマを選び、しっかりと検討しましょう。地域住民の皆さんが身近で共感のできる理念を積極的に発信することにより、賛同の輪を広げていきましょう。理念のもとに集まった人たちがクラブ設立推進の核となるでしょう。 |
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総合型地域スポーツクラブを育成していく上では、既存のスポーツ関係者、関係団体との調整が難しいと聞きますが、どうすればよいでしょうか。 |
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地域には、体育協会、スポーツ少年団、種目別のスポーツ団体などの既存のスポーツ団体や、市区町村の非常勤職員としてスポーツに関わってきた体育指導委員がいます。これまで、こうした団体や人たちが地域のスポーツ振興の一端を担ってきました。
一方、総合型地域スポーツクラブは地域住民が主体的に運営する多種目、多世代、多様な技術・技能を有する人たちで構成されるクラブで、地域における新しいスポーツ活動の提案です。ですから、名称や組織、活動が明確なイメージとして捉えにくい面があり既存のスポーツ団体等には自分たちの活動を阻害するのではないかという警戒感もあるのかもしれません。 しかし、少子・高齢化の進展、地域コミュニティの喪失など、地域社会が変わっていく中で、スポーツの果たす役割に大きな期待が寄せられています。地域住民が積極的にスポーツ活動を展開する場が増大することは、既存のスポーツ団体にとっても指導者の派遣、スポーツイベントの運営に対する助言など、活躍の場が広がることになります。 |
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総合型地域スポーツクラブを育成していく上では、行政部局内での調整が大切だと聞きますが、どうしてですか。 |
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総合型地域スポーツクラブの育成は、スポーツ振興のみならず、地域における住民意識や連帯感の高揚、世代間の交流、高齢社会への対応、地域住民の健康・体力の保持増進地域の教育力の回復など、21世紀における新たな地域社会の形成にも寄与することが期待されています。 したがって、教育委員会事務局内の生涯学習や学校教育の所管とはもちろんのこと、未就学の子どもや高齢期の健康増進を所管する部局等とも十分に連携を図り、総合型地域スポーツクラブ育成の理念の共有化を図りましょう。 |
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総合型地域スポーツクラブを創設する上では、行政主導からいかに地域住民主導に移行していくかが難しいと聞きますが、どうすればよいのでしょうか。 |
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クラブ創設の仕掛けやきっかけづくりは、行政やスポーツ団体であっても、設立されたクラブを運営し、育てていく主体は地域の皆さんです。
これからクラブを立ち上げようと計画している市区町村の行政担当者の皆さんは、このことを年頭におき、クラブ創設に向けてのキーパーソンとなる人材を発掘し、キーパーソンを中心としたクラブ設立の推進グループを形成していきましょう。 これまでの取組の結果、クラブ創設に向けての推進の核となるグループができつつある市区町村行政の担当者の皆さんは、できる限りメンバーの意見を引き出すオブザーバー的な役割にまわり、推進グループの主体的な取組を引き出すように努めましょう。 |
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地域の皆さんにクラブを知ってもらうためにはどうすればいいのですか? |
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それぞれのクラブの「理念」を明確にしたうえで、分かりやすく対象者に伝えることが大切です。 会報やパンフレット、インターネット、地域のラジオ局やミニコミ誌などの媒体を利用したり、地域住民の集まる会合(自治会・PTA・青年会・老人会・学校開放団体協議会等)に積極的に出向き、クラブの趣旨を説明させてもらいましょう。 その際には、クラブの目的や特徴、活動内容や入会方法などの情報をわかりやすく提供し、地域の皆さんに興味をもってもらえるようにすることが大切です。 また、日常生活圏という顔の見える地域を基盤とする総合型地域スポーツクラブの場合、会員の「口コミ」も非常に大きな影響をおよぼします。 会員が友達や近所の人たちに、入会を勧めたくなるような魅力あるクラブづくりを目指しましょう。 |
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クラブマネジャーとはどのようなことをするのですか?また、クラブマネジャーの選出はどうすればいいのですか? |
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総合型地域スポーツクラブは、クラブの目的の実現に向けて、地域住民の方々を対象に、スポーツ事業を行う組織です。 そして、そのクラブを運営していくためには、「経営」という感覚が必要となります。 クラブマネジャーとは、クラブ全体の経営管理(マネジメント)を行う立場にある人のことを指します。 財務状況や会員、指導者、活動プログラムなどクラブの活動全体と、地域が抱える問題などクラブを取り巻く環境について把握し、メンバーの協働を促進し、組織を方向付けていく役割を担います。 ※クラブマネジャーの選出について |
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会費をはらうということに抵抗をもつ人が多いことが予想されます。どうすればいいですか? |
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わが国のスポーツの発展が学校と行政に支えられていた経緯から、スポーツサービスは無料又は廉価で提供されるものという意識を持っている人が多いのも事実です。 「受益者負担」(利益を受ける人がその費用を負担するということ)を理解してもらうためには、住民のニーズに応えた魅力ある事業を提供することと、会員自らがクラブ運営に関与しているという意識を醸成していく必要があります。 そのためには、会費の使途や事業計画、財務状況に関する情報の積極的な公開・説明、総会等、会員が意見を表明する場を広く保証していくことが必要です。 例えば、ほとんどの自治体では学校施設の開放は無料です。しかし学校体育館を2時間使うことでどのくらいの照明費用がかかっているかご存じですか? |
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会費はどのように決めればよいですか? |
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会費の設定は非常に難しいところです。 その地域でどれくらい受益者負担の考え方が理解されているか、有料施設の設置数と稼働率、事業の内容と経費など、さまざまな要因が関係するため、一概にいくらが適当とはいえません。 しかしながら、有料施設使用回数や指導者謝金等の経費など年間の予算を算出して会員数で割れば、ある程度の目安の金額は出ると思います。 会費が高すぎると「一部の人だけのクラブ」になりかねませんし、会費が不当に安ければ会員の方々に、受益者負担意識やクラブ会員としての自覚が育たない等の問題が発生してしまいます。 |
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会費以外の運営資金はどのようなものが考えられ、どうやって得られるのですか? |
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以下のような収入が考えられます。 (1)事業収入 スポーツ教室やツアーなどのプログラムに参加するたびに会員が支払う参加料や、クラブが主催する大会やイベントの参加料です。 また、会員がバザーなどを開催したり、クラブのオリジナルグッズを販売することも考えられます。 また、会費を安価に設定したうえで、プログラムごとに参加料を払う方法を採用することで、プログラムへの参加回数が多い会員と少ない会員との費用負担のバランスとることなどのメリットが考えられますが、その際、事務作業は煩雑になることが予想されます。 (2)補助金・助成金 (3)事業受託収入 (4)その他 |
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総合型地域スポーツクラブと学校運動部活動との連携はどのようにすればよいのですか? |
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総合型地域スポーツクラブができると、運動部活動はすべて地域に移行するという考えをもっている方もいると思います。 しかしながら、総合型地域スポーツクラブと運動部活動の関係は、二者択一の考え方ではなく、学校と地域(総合型地域スポーツクラブ)の協働として捉えることがふさわしいのではないでしょうか。
指導者である顧問の専門性不足や高齢化、少子化による部員数の減少に伴う休部・廃部、子どものスポーツ離れなど、さまざまな問題を抱え、運動部活動は大きな転機にさしかかろうとしています。 まず、「子どもたちのスポーツ環境をよりよくするためにはどうしたらよいのか」という課題を学校と地域が議論し、共有する機会を用意することが必要でしょう。 |
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設立準備委員会や運営委員会の人選や組織をどのように決めたらよいですか。 |
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設立準備委員会は、スポーツ団体を中心に地域で活動している多くの既存の団体からメンバーを募り、各団体の意見をまとめたうえで、クラブの理念や方針の検討、クラブの基本計画の策定といった作業を進めます。 メンバーとしては、市町村体育協会・体育指導委員・レクリエーション協会・学校関係者・PTA代表者・学校体育施設利用団体連絡協議会・既存スポーツクラブ・自治会・老人会・子ども会・婦人会・商工会・NPO法人など地域のさまざまな団体の代表者が考えられます。 また、広報などを通じて広く一般住民からもメンバーを募ることも可能です。このように地域で活動する多くの団体からメンバーを募る場合、市町村行政担当者は多くの団体と関わりをもっており、コーディネーターとして非常に有効な役割を担うことができます。 市町村のスポーツ担当者の協力は不可欠でしょう。 運営委員会に関しては、設立準備委員会のメンバーだけではなく、一般住民への公募を実施してさらに広く人材を募りましょう。 加えて、クラブの運営が始まった後は会員からメンバーを募ることが必要です。 ※組織について 次に「事業ごとに分けること」が挙げられます。これは種目別や事業分野別に部門を設けて、さまざまな権限を認めていく組織です。 例えば種目別ならばサッカー部会や野球部会、バレーボール部会というようなものが考えられます。 もう一点、クラブの運営やそれに関連する活動に、メンバーがさまざまに関われる仕組みを用意しましょう。 総合型地域スポーツクラブの運営にはさまざまな参加の仕方があります。 |
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クラブの拠点施設を持つことで、これまでその施設を利用していたチームや同好会の方々から反発を受けそうです。どうすればいいでしょうか? |
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施設が既存の団体に押さえられており、新たに総合型地域スポーツクラブが利用できる時間がないという問題点は非常に多く指摘されています。 しかしながら、まずその施設が本当に有効に活用されているか確認する必要があるのではないでしょうか。 利用計画上は定期活動団体ですべての時間帯が埋まっていることになっているが、実際の活動を見てみると体育館全面を10人程度で使用しているという状況も多いようです。 総合型地域スポーツクラブにはこのようなスポーツ施設の時間的・空間的な無駄を省き、効率的に運用していく機能が期待されています。 施設利用の現状を把握した上で、より多くの人が施設を利用できるように調整の機会を設けるとともに、総合型地域スポーツクラブの目的や活動を理解してもらいましょう。 既存のクラブと総合型地域スポーツクラブが連携・融合していくためには、既存のクラブの抱えているメンバーの減少や高齢化、 経済的・事務的負担といった問題と、総合型地域スポーツクラブが抱えている指導者やスタッフ不足・活動場所の確保といった問題の両者を解決できるような仕組みを作り上げることが重要です。 |
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総合型地域スポーツクラブを育成していく上で、学校の運動部活動との連携をどのようにとったらよいでしょうか。 |
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どのように学校の運動部活動との関係を構築していくかは、多くの地域において、総合型地域スポーツクラブを育成していく上での大きなポイントになるでしょう。そこで重要になるのが、子どもたちのスポーツ環境を一層充実させるためには、部活動とも連携した総合型地域スポーツクラブが望まれているという観点です。クラブの皆さんは、学校の体育施設に活動の拠点を置くために、単に自分たちの活動の場を借りるという姿勢ではなく、地域住民である子どもたちのスポーツ環境を良くするという理念で、学校の運動部活動との連携を考えていきましょう。
学校や運動部活動指導者の皆さんも、現在の運動部活動では補いきれない場合もある子どもたちのスポーツニーズに答えるとともに、完全学校週5日制に伴う子どもたちのスポーツ活動に対する場の提供という観点で、また、開かれた学校づくりの一環として学校体育施設の共同利用を一層促進するという観点で、総合型地域スポーツクラブとの連携を考えていきましょう。 行政の担当者は、市区町村教育行政の中で、ともすればこれまで必ずしも十分でなかった学校教育とスポーツ振興の担当間の情報交換に努め、情報の共有を図りましょう。 |
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総合型地域スポーツクラブのバリエーションにはどのようなものがありますか。 |
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先行的にクラブつくりに取り組んでいる事例等の中から、そのいくつかを紹介します。
(1) 小・中学校を中心とした青少年層を対象に立ち上げた事例があります。このクラブでは、地域のスポーツ少年団などの単一種目のチームをすべて融合し、さらに中学校の部活動の一部(土日の活動)をスポーツクラブの活動に位置付けて小中一貫で連動させています。学校と地域がうまく連携したクラブづくりです。このことは、子どもたちの教育という点からも有意義です。開かれた学校づくりは総合型地域スポーツクラブの起点になります。学校側に働きかけるには、市区町村教育委員会の学校教育を主管する課との連携が必須です。 (2) 成人を主な対象として立ち上げた事例があります。地域では、学校開放施設の利用者として多くのサークルが活動していますが、それらで構成する施設ごとの組織を立ち上げ母体にしたものです。クラブは利用施設に集うチーム連合的な組織になるわけです。その上でそれぞれのサークル活動を少しずつオープンにしていって、徐々に総合型地域スポーツクラブ化していくものです。 |
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総合型地域スポーツクラブのエリアはどの程度が適当でしょうか。 |
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学校区などの行政区割りは、行政上の効果や効率を考えて設定されていますので、クラブの地域的な範囲を考える参考になるでしょう。そうするとおおむね1万人から2万人程度の住民を会員の対象としたクラブを想定することになるでしょう。
しかし、単純に学校区などの行政上の区割りを当てはめるのではなく、あくまで拠点となる施設を中心として、会員が徒歩や自転車で無理なく通える範囲を考えることが大切です。範囲が狭すぎると会員の対象人口が少なく、会費収入を中心とした恒常的な自主運営が難しくなることが考えられますが、逆に範囲を広くしすぎると、会員の対象人口は多くなり、一人あたりの会費が廉価に押さえられ、徴収が楽になる反面、日常的に会員が交流することが難しくなり、活動内容もプログラムの提供に終始してしまうおそれがあります。 文部科学省のスポーツ振興基本計画では、将来的には中学校区程度の地域での総合型地域スポーツクラブの定着を最終目標に掲げていますが、地域の実情に応じ、永続的なクラブなり、かつ会員が帰属意識を持てるようなクラブのエリアを検討しましょう。 |
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総合型地域スポーツクラブの拠点施設として必要な機能は何でしょうか。 |
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総合型地域スポーツクラブは、様々な人々が集う空間です。それは拠点施設としてハードがつくり出す空間ではありますが、住民のスポーツ欲求を満たすスポーツ事業が展開される空間であり、また、地域の様々な人々のコミュニケーション空間でもあります。さらに、現在総合型地域スポーツクラブに入っていない地域住民に対し、クラブについての情報を発信する場でもあります。このように考えると、クラブの拠点施設には地域のコミュニティセンター的な多様な機能が期待されることになります。
拠点施設の機能を大別すると、 (1)スポーツ活動を充足する機能 等が考えられます。(1)については屋外・屋内の多様なスポーツ種目ができるスポーツ施設があることが望まれます。(2)の機能を充足するクラブハウスは人々が交流する空間として必須なものですし、できればゆったりしたオープンスペースも取りたいです。さらに、総合型地域スポーツクラブがコミュニティセンター的な機能を発揮しとようという意思があり、そして会員がスポーツ以外の文化的活動にも関心があるのであれば、学習室や調理室など生涯学習の機能も必要になってくるでしょう。 |
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会員に受益者負担の意識を醸成するためにはどうすればよいでしょうか。 |
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我が国のスポーツの発展経緯から、スポーツサービスは無料又は廉価で行政から提供されるものという意識を持っている人が多いのも事実です。ですから、クラブが会員である地域住民の会費により自主的に維持、運営されるものであるという基本認識が足りないようです。 クラブ創設期から会員は単なる参加者ではなく、自ら所属するクラブを運営する一員であるという意識を持ってもらう必要があります。つまり、会員はサービスの享受者であると同時に、提供者でもあるということを自覚してもらう必要があります。 そのためには、会員が自らクラブの運営に参加しているという意識を醸成していく必要があります。クラブ全体がどのように運営され、自分たちが支払った会費がどのような事業に活かされるのか、また、クラブの将来計画やそのための資金計画はどうなっているのか等、財務状況をわかりやすく説明し、会員一人一人に理解してもらいましょう。 |
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指導者はどのようにして確保すればよいでしょうか。 |
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地域社会にはたくさんの隠れた人材が存在するものです。地域社会にどのような種類の有資格スポーツ指導者やスタッフとなりうる候補者が存在しているか調査しましょう。また、教育委員会や体育協会等の協力を得てスポーツリーダーバンクを活用したり、地区町村の広報誌で、地域に潜在している熱意と能力のある人を募集することも考えられてます。いずれにしても、クラブを運営していくためには、各スポーツ種目のスポーツ指導者をはじめ、事業を展開するための活動運営スタッフ、組織や施設を管理・運営するスタッフなど、様々な人材が必要になります。創設期に活躍できる人を少しでも幅広くクラブとして保有することは、クラブの発展・成長にとってとても大切になります。
このような指導者の多くはボランティアであり、地域社会に生活する人々の中から求めることが基本になります。この作業は、クラブ設立に向けた推進グループや設立準備委員会の仕事になるでしょうが、もちろんクラブ設立後も、絶えず調査や募集は継続していく必要があります。 |
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総合型地域スポーツクラブ創設に向けた市区町村の行政の役割は何でしょうか。具体的にはどんな支援ができるでしょうか。 |
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市区町村は地域住民にとって最も身近な行政主体です。総合型地域スポーツクラブの創設を推進していくために、市区町村による積極的な総合型スポーツクラブ育成の取組が求められます。
まず、文部科学省の「スポーツ振興基本計画」を参考にしながら、自らのスポーツ振興計画を策定・改定する際、総合型地域スポーツクラブの育成を計画の中に位置付けることが挙げられます。そして、ともすればこれまでイベント中心になりがちなスポーツ行政ではなく、総合型地域スポーツクラブの育成を中核に据え、変化する住民ニーズを適時適切に把握し、地域住民の主体的なスポーツ活動を支援する方向へ行政の重点を移行するようにしましょう。 具体的には、創設の核となる熱意と能力のある人材の発掘と養成、活動のための資金の援助、クラブハウスや活動拠点の確保のための支援など、きっかけづくりや地域住民の主体的な活動への支援が挙げられます。 |
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総合型地域スポーツクラブを育成することは、民間の商業スポーツクラブと競合することになりませんか。 |
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スポーツはそもそも各人の自発的意思に基づいて行われる活動です。スポーツクラブはそうしたスポーツを愛好する人たちが集まり、規約などの一定の規範のもとにスポーツ活動を行うとともに、会員相互の親睦を深める社交的な団体と言えます。総合型地域スポーツクラブは、地域の多様な人々が参加し、様々なスポーツ活動を行うことのできるクラブであり、その運営は会費を主要な財源として自主的・主体的に行われるものです。
一方、民間の商業スポーツクラブは、対価を得て営業としてスポーツサービスを提供するものです。両者の大きな違いは、第1に、前者は地域住民が主体的に組織し運営するものであることに対して、後者は対価を支払いスポーツサービスを顧客として受け取るという関係です。第2に、前者は都市部でも地方でも地域住民の合意が形成されればクラブを創立することができますが、後者は営業として成立するためには、立地が一般的に都市部に限られることがあります。第3に、前者の活動拠点は、学校体育施設や公共スポーツ施設が中心となり、屋外、屋内スポーツ両方のスポーツ活動が可能ですが、後者は都市部という立地上の制約から屋内スポーツが中心となることが挙げられます。 今後、スポーツ進行基本計画に掲げられた成人の週1回以上のスポーツ実施率を2人に1人という目標の達成、このための総合型地域スポーツクラブの全国市区町村への展開によってスポーツクラブと民間の商業スポーツクラブがそれぞれの特色を発揮し、また相互の活動を補完しつつ連携・協力する事が望まれます。例えば、民間の商業スポーツクラブは、総合型地域スポーツクラブに活動の場を提供したり、スポーツ指導者の派遣を行ったりすることが考えられます。また、総合型地域スポーツクラブの活動に参加する人たちの中には、時間的な制約から、より柔軟な活動時間やさらにきめの細かいプログラムの提供や指導など高質なスポーツサービスを求める人たちもいるでしょう。こうした場合には、民間の商業スポーツクラブがその活動の場として期待されます。 このように、総合型地域スポーツクラブと民間スポーツクラブがそれぞれ特色を発揮し連携・協力して、地域における生涯スポーツの推進に寄与することが期待されます。
また、広域スポーツセンターの職員を民間の商業スポーツクラブから招へいし、民間のノウハウを活かした育成モデル事業に取り組んでいるところもあります。 |




















